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おまけや。韓国国内の映画事情をちょこっと教えたるワ。さくさくっと行くで。 |
その1 今は第4次韓国映画ブーム
韓国の映画史のなかで、これまで3回ブームがあったんやて。
第1次:1910年代末
韓国での映画制作の黎明期。ナ・ウンギュ監督の「アリラン」という無声映画は劇場でオペラ歌手がアリランを歌い大ヒット。ちなみにアリランは地域ごとにいろんなメロディがあったのだが、あの有名なアリランの旋律はこのとき作曲されたもの。
第2次:1950年代後半から60年代
韓国人なら誰でも知ってる悲恋「春香伝」が1961年に2本同時に公開され、それ以降メロドラマやアクション活劇などいろんなジャンルの映画がつくられるようになる。その後テレビの普及と軍事政権下の検閲が厳しくなり映画産業は低迷。
第3次:1980年代初頭
軍事政権がたおれ、一時的に自由化の波が到来。イ・チャンホ監督やペ・チャンホ監督などが人道主義、博愛主義的なテーマの作品を撮った。
第4次:現在
「シュリ」「JSA」のようなハリウッド的な娯楽大作や、ホン・サンスの「豚が井戸に落ちた日」、ホ・ジノの「八月のクリスマス」など、韓国的な情緒を残しつつ、内容的にも手法的にも従来の韓国映画から脱却した作品が国際的にも高く評価されている。
その2 映画を保護するお国の政策
韓国は国をあげて映画産業を育成しとるらしいで。特徴あげてみるワ。
「映画アカデミー」
1980年代後半、文化観光省が「映画アカデミー」という学校を設立し人材育成をサポート。最近は製作助成も進んでいる。
釜山映画祭
1996年にスタートした韓国で初めての本格的な国際映画祭。3回目の1998年から行われている「PPP(プサン・プロモーション・プラン)」(アジアの映画製作者たちが世界中の投資家たちに企画をプレゼンするもの)は欧米からの関心も高い。
スクリーン・クウォーター制度
自国の映画を守るための制度で、外国映画を上映するのは年間5分の2(146日)を超えてはならないというもの。文化大臣の裁量でもっと短くすることも可能で、実際は106日となっている。米国から再三撤廃の申し入れがあるが、国内の映画関係者たちが撤廃反対キャンペーンを繰り広げているという。
その3 「386世代」って何?
日本じゃ聞きなれん言葉やのう。「新人類」みたいなやつ?(ちと古いか)
いまの韓国映画の中心的な世代。1960年代に生まれ、80年代に民主化闘争を経験した30代のこと。ソウル五輪以降、海外に留学して映画づくりを学んだ者が多い。映画に限らず韓国のさまざまな分野でこの世代のパワーがカギになっていると言われる。
その4 映画制作費平均4億円!?
日本では平均1億5千万円で1本の映画をつくると言われるが、韓国ではなんと平均4億円。物価の違いを考えるとこの額はなおさら大きい。1998年のアジア経済危機以前には、財閥系の投資グループが若手監督の映画に投資しており、新しい映画ブームのきっかけをつくったとも言われる。政府の映画産業保護政策もあり、今では韓国に映画の投資会社が多数存在する。
文/構成 田口加寿
開業半年のフリーランスライター。白黒歴4年。実はこのサイトの「菊池日記」の菊池の黒子(ホクロやないで、クロコやで)も担当。
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