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菊池が斬る!?
アジアンパラムシアター・コラムニスト対談(韓国映画編)

菊池が斬る!?アジアンパラムシアター・コラムニスト対談(韓国映画編)


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一応今後の抱負

菊池 ところで佐々木はん、今回最後のコラムの「魚と寝る女」って説明がほとんどない映画やったけど、表現方法としてはどうなん? 佐々木氏

佐々木氏
佐々木 あれっていろんな映画にものすごくインスパイアされてるのよ。勅使河原監督の「砂の女」とかラストは「惑星ソラリス」、あとペンキを塗るところは「ベティブルー」とか。自分の好きな映画をここぞとばかりにやってるよね。ストーリーはある意味どうでもよくてまさに表現的。エッチしてるところを覗くシーンはもうギャグやんか。爆笑すること間違いなし。
菊池 今回取り上げた作品で印象に残ったシーンや表現方法って何?
佐々木 あ、それならやっぱり「八月のクリスマス」。
丸山 僕は「ペパーミント・キャンディー」だね。過去にどんどん遡って一番幸福なシーンで終わる・・・。めちゃくちゃ悲しいよね。
菊池 では今後の抱負ってことでまとめに入ってええ?
佐々木 これからは取り上げる映画を韓国からアジアってことで少し広げます。それと取り上げる作品からインスパイアされる作品も紹介していきたい。韓国映画に限らずもっといろんな映画を見てほしいなーと思います。
丸山 僕のほうはスタンスはしばらく変わらないよ。韓国映画ってことで続けていきます。俳優つながりは限界だからやめるけど。
マスター んじゃお二人さん、来月からまたよろしく頼んます!あ、菊池お疲れね。
(おわり)




菊池の感想

本当は俳優さんの話(ハン・ソッキュは日本でいえば佐藤浩市?とか)、二人の映画人生(佐々木はんが高校時代に最初に撮った映画が「ワンス・アポンアタイム・イン・アメリカ」にインスパイアされたもんだった、とか丸山はんは映画の原体験が「大脱走」や「荒野の7人」で、テレビの前にテープを置いて録音して台詞を覚えまくったとか)、などなどもっといろんな話が出たんやけど、今回はこんくらいで堪忍な。韓国って犬食べるから、ワシ韓国映画ケ嫌いしとったんやけど(ウソやで)、これからは食わず嫌いせんとバリバリ見てみます。



菊池の「知っとるケ!?」韓国映画事情
おまけや。韓国国内の映画事情をちょこっと教えたるワ。さくさくっと行くで。

その1 今は第4次韓国映画ブーム

韓国の映画史のなかで、これまで3回ブームがあったんやて。

第1次:1910年代末
韓国での映画制作の黎明期。ナ・ウンギュ監督の「アリラン」という無声映画は劇場でオペラ歌手がアリランを歌い大ヒット。ちなみにアリランは地域ごとにいろんなメロディがあったのだが、あの有名なアリランの旋律はこのとき作曲されたもの。
第2次:1950年代後半から60年代
韓国人なら誰でも知ってる悲恋「春香伝」が1961年に2本同時に公開され、それ以降メロドラマやアクション活劇などいろんなジャンルの映画がつくられるようになる。その後テレビの普及と軍事政権下の検閲が厳しくなり映画産業は低迷。
第3次:1980年代初頭
軍事政権がたおれ、一時的に自由化の波が到来。イ・チャンホ監督やペ・チャンホ監督などが人道主義、博愛主義的なテーマの作品を撮った。
第4次:現在
「シュリ」「JSA」のようなハリウッド的な娯楽大作や、ホン・サンスの「豚が井戸に落ちた日」、ホ・ジノの「八月のクリスマス」など、韓国的な情緒を残しつつ、内容的にも手法的にも従来の韓国映画から脱却した作品が国際的にも高く評価されている。

その2 映画を保護するお国の政策

韓国は国をあげて映画産業を育成しとるらしいで。特徴あげてみるワ。

「映画アカデミー」
1980年代後半、文化観光省が「映画アカデミー」という学校を設立し人材育成をサポート。最近は製作助成も進んでいる。
釜山映画祭
1996年にスタートした韓国で初めての本格的な国際映画祭。3回目の1998年から行われている「PPP(プサン・プロモーション・プラン)」(アジアの映画製作者たちが世界中の投資家たちに企画をプレゼンするもの)は欧米からの関心も高い。
スクリーン・クウォーター制度
自国の映画を守るための制度で、外国映画を上映するのは年間5分の2(146日)を超えてはならないというもの。文化大臣の裁量でもっと短くすることも可能で、実際は106日となっている。米国から再三撤廃の申し入れがあるが、国内の映画関係者たちが撤廃反対キャンペーンを繰り広げているという。

その3 「386世代」って何?

日本じゃ聞きなれん言葉やのう。「新人類」みたいなやつ?(ちと古いか)

いまの韓国映画の中心的な世代。1960年代に生まれ、80年代に民主化闘争を経験した30代のこと。ソウル五輪以降、海外に留学して映画づくりを学んだ者が多い。映画に限らず韓国のさまざまな分野でこの世代のパワーがカギになっていると言われる。

その4 映画制作費平均4億円!?

日本では平均1億5千万円で1本の映画をつくると言われるが、韓国ではなんと平均4億円。物価の違いを考えるとこの額はなおさら大きい。1998年のアジア経済危機以前には、財閥系の投資グループが若手監督の映画に投資しており、新しい映画ブームのきっかけをつくったとも言われる。政府の映画産業保護政策もあり、今では韓国に映画の投資会社が多数存在する。




文/構成 田口加寿
開業半年のフリーランスライター。白黒歴4年。実はこのサイトの「菊池日記」の菊池の黒子(ホクロやないで、クロコやで)も担当。


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ラインナップ
第30回 少年、機関車に乗る
第29回 風の丘を越えて〜西便制〜
第28回 インファナルアフェア
第27回 ボイス
第26回 HERO
第25回 ほえる犬は噛まない
第24回 欲望の翼」つづき
第23回 猟奇的な彼女
第22回 欲望の翼
第21回 ディープ・ブルー・ナイト
第20回 藍色夏恋
第19回 われらの歪んだ英雄
第18回 夏至
第17回 接続 - ザ・コンタクト -
第16回 カップルズ
第15回 ディナーの後に
第14回 祝祭
第13回 豚が井戸に落ちた日
特別編 コラムニスト対談(韓国映画編)
第12回 魚と寝る女
第11回 ペパーミント・キャンディー
第10回 ラスト・プレゼント
第9回 グリーンフィッシュ
第8回 友へ チング
第7回 カル
第6回 反則王
第5回 美術館の隣の動物園
第4回 イル・マーレ
第3回 アタック・ザ・ガスステーション
第2回 八月のクリスマス
第1回 春の日は過ぎゆく

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