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「ソウルの食べ方歩き方」路地裏安食堂探検ガイドへもどる

「ソウルの食べ方歩き方」の著者:中山茂大の未発表コラムをどうぞ。

「ソウルの食べ方歩き方」ボツ原稿復活シリーズ
第3回「ドミトリーおなら考

僕は水を飲むと非常に便通がよくなるタイプで、朝なんかは水を一杯飲むだけでおなかがぐるぐる言い始め、すぐにトイレに行きたくなる。だから朝は非常に便利なんだけれども、夜中に目がさめて水なんかを飲んだ場合、便意の代わりにおならが出るので、いつも嫁さんに文句を言われる。

だからドミに泊まったときなどは大変だ。夜中にうっかり水を飲んでしまい、メタンガスの密度の非常に高い放屁がぷすーーーっと出ると、いまにも隣のベッドの男が起きだして「臭いぞ、このやろう」などと胸ぐらをつかまれそうで気が気ではないのだ。

しかし僕がおならをしたあと数十秒ほどして、隣に寝ている男がごそごそと寝返りをうつのはたぶん偶然ではないだろうと思う。そしてそんな男の苦しげな寝返りを闇の中ですかし見ながら、僕は心の中でごめんなさいと謝る、わけでもなく、「ふん、生理現象なんだから仕方ないだろ、我慢しろ」とうそぶくのであった。だからそれを悪夢と思ってくれるかしてくれるとありがたいが、やはり朝の仕度をしている男のごそごそいう音で目がさめたときなど、「おい、お前の屁が臭くて昨日は寝られなかった。どうしてくれるんだ」などと言われそうで、そう言うときは僕は薄目を開けて男の行動をこっそりと盗み見るのであった。
文・中山茂大

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ラインナップ 第12回「失礼な連中
  第11回「一ヶ月の取材の間、新村の下宿にお世話になった。
  第10回「となりの松坂が日本に来ることになった。
  第9回「韓国下宿生活
  第8回「へんな人その二
  第7回「アカスリ体験記パート2
  第6回「こまネタ
  第5回「まったく人の話を聞かないおっさん
  第4回「大元旅館で泊まっていた変なアメリカ人。
  第3回「ドミトリーおなら考
  第2回「怒れるサラリーマン
  第1回「冬なのに蚊がいるソウルの宿
 
写真BAR白&黒コミュニティの出版物

「ソウルの食べ方歩き方」路地裏安食堂探検ガイド ソウルの
食べ方歩き方

文:中山茂大
写真:Ju Jun Yong
イラスト:水野あきら
山と渓谷社
1200円(税別)

もっと詳しく

ロバと歩いた南米・アンデス紀行 ロバと歩いた
南米・アンデス
紀行

中山茂大
(なかやましげお)
双葉社
1,600円(税別)

「ソウルの食べ方歩き方」の著者・中山茂大の記念すべきデビュー作。ロバとともに南米大陸5700キロ徒歩の旅。強盗に襲われ、大雨にみまわれ、寒い日も暑い日も歩き続けた307日の記録。貧乏トラベルライター中山の原点がここにある。

ベトナム横丁喧喧録 ベトナム横丁
喧喧録

水野あきら
(みずのあきら)
文・イラスト
三修社
1,400円(税別)

「ソウルの食べ方歩き方」の詳細なイラストマップでもその持ち味を充分に発揮してくれた水野あきらの代表作。この本ではイラスト同様味のある文章で我々をベトナムに誘う。人込みの中でしゃがみ、街の底から、底抜けの活気の正体を見つめたベトナムの絵解き見聞録。カラーイラスト多数。

四国霊場徒歩遍路 四国霊場
徒歩遍路

小野庄一
(おのしょういち)
文・写真
中央公論新社
1,700円

弘法大師・空海の足跡を訪ねながら四国八十八ケ寺・1,400キロに及ぶ道程を48日かけて歩いた写真家が見たこと、感じたこと。スピリチュアルな写真と珍道中のエピソードで綴るフォト&エッセー。振り回され、助けられ、途方に暮れながら、少しづつ進んでいく等身大の徒歩遍路を読者も体験できるであろう。徒歩遍路必読ガイド&地図付き。

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